私は今、4ヶ月ぶりにブログを書いています。
昨日は『赤毛のアン』を、また1ページ目から読み始めました。
コツコツ積み上げることが苦手な私が、どうしてまた一歩を踏み出したのか。
それは「100分de名著」のプロデューサーである秋満吉彦さんの著書を読んだからです。
『「名著」の読み方』という本です。
「100分de名著」は大好きな番組だったので、本屋さんで見かけてすぐ手に取りました。
そして帯の「本を味わい尽くす読書術」という言葉を見たとき、はっとしました。
そういえば私、年始に立てた目標忘れてた…
それは”本を買わない”ということでした。
この目標は、新しく本を買わないことで今持っている本を再読して深く読み込みたいという意味合いで立てたものです。
このような書き方にしたのは、いつもそう思っていながら、結局毎年手元にある本を味わい尽くせずにいる自分への戒めでした。
だから”本を買わない”というものではありましたが、気になる本は絶対に読みたいと思ったものに限り購入していました。
その戒めの意味を込めた目標も、いつの間にか忘れ去られていました。
またいつもと同じことを繰り返してる…
と少し落ち込みましたが、せっかく思い出させてくれたこの機会に、肩の力を抜いて深読・再読に取り掛かったわけです。
ついでに止まっていたこのブログも更新することにしました。
日々のことだけでなく、読書日記にもしたいと思います。
『「名著」の読み方』ですが、今までしてこなかった読書方法がたくさん書かれていたので面白くていつの間にか読み終えていました。
特に印象に残ったのは「本に委ねる」という読書方法です。
本の中の”異物”について書かれていた文章を紹介します。
異物とは、本の中にあるよく分からず、消化しきれない部分のこと。
「異物」を、たとえば「何かの教訓じゃないか」などと無理やり解釈しようとせず、そのまま抱え続けたからこそ、私にとっての『罪と罰』はより豊かな物語になったのではないかと思います。…中略…異物体験は、自分の中でまだ言語化できない気持ちや体験を少しずつ理解していくきっかけになってくれるのです。
『「名著」の読み方』第4章「本に委ねる」ー「分からない」を味わう、楽しむー
自分の中で言語化できていない気持ちや体験があるということさえも、日頃気付かずに過ごしているなと思いました。
本を読んだり、文章を書いたりすることで、まずは日々立ち止まってみようと思います。
2022年も終わりが見えてきた今日この頃。
いつもの繰り返しをしている自分にがっくりしたけれど、これからコツコツ続けていけたら何だか楽しそうっと思ったのでした。
秋満さん、ありがとうございました。やっぱり本って良いですね。
コメント